ツール・ド・西日本part6【佐賀〜長崎】
どうも、くろきちです。
ツール・ド・西日本part6です。
part5はこちら。
アラームで目が覚める。
リクライニングシートで寝たせいか疲れが取れていない。
そして、睡眠不足である。
しかしそんなことは言っていられない。
なぜなら今日は『佐賀インターナショナルバルーンフェスタ』。
この日のために走ってきたと言っても過言ではない。
暖かいココアを飲んで満喫をあとにする。
・・・寒い。
時刻は5時過ぎ。寒くないはずがない。
途中何度か寒くて心が折れかけた。
会場に着く。
まだ6時だというのに多くの人がいた。
最寄り駅の『バルーンさが駅』。
駅の名前にバルーンと入れるほどには力を入れている模様。
歩き回って撮影ポジションを探す。
しかしロケハン無し、土地勘無しなのでどこに行けばいいのかわからない。
なので人の流れに身を任せ、高そうなカメラを持っている人に着いていくことに。
いいかんじの撮影ポジションを確保できたのでロードバイクを停める。
他の人の機材が気になるので左を見る。
?!
みんな三脚立てて重そうな一眼レフをセットしているではないか。
一方の僕は、手持ちのミラーレスである。
急に自慢のミラーレスが頼りなく見えてくる。
逆側を見る。
oh...
肩身が狭い。
まさかこんなところで一眼レフ勢に迫害を受けるとは。。
泣きそうになったが、自分は自転車で関西から来た。
一眼レフはもちろん、三脚なんて論外だ。
彼らは地元の住民か、車で来た人がほとんどだろう。
意味のわからない強がりで心を落ち着かせる。
それにしても三脚なんて邪魔なだけって言ったやつだれだよ、、
マウンティングに失敗したところでバルーン競技の開始を待つ。
バルーン競技とは、目的地までどれだけ近づけるかを競うスカイスポーツのことらしい。
そしてそのバルーン競技開始直後にバルーンが一斉に離陸する。
おそらく多くの人がこの一斉離陸を楽しみに来ていると思う。僕もその一人だ。
しかし風が強い場合、バルーンの離陸は行われない。
風の影響でバルーンがうまく膨らまないとかなんとか。
ちなみに僕は強風でバルーンの試乗に失敗した経験がある。
そしてこの日は風が強い。その苦い記憶がよみがえる。
頼む、お願いだから、風、やんでくれ。。
そして、バルーン競技の開催の可否を決める協議が終わったというアナウンスが入る。
アナウンサー「午前のバルーン競技は強風のため中止とします」
目の前が真っ白になった。
今年がダメなら来年と簡単に言える距離じゃない。
もしかしたら最後のチャンスだったかもしれない。
1000km近い道のりが走馬灯のようによみがえる。
思えば長い苦しい道のりであった。
雨にも風にも負けず頑張ってきたのに・・・
と思ったが、雨に降られるどころかずっと快晴だったと思いなおす。
風に関しても台風の影響で出発が遅れただけで前に進まないほどの逆風にも見舞われていない。
落車こそしたものの今まで順調すぎるくらいだった。
こういう時こそ落ち着いて考える。
中止は予期していた。そのために最終日前日に来たのだ。
まだ明日があるじゃないか。
問題はこれからどうするか。
一縷の望みにかけて午後の部まで待つもよし。
しかし午後まで待ったところで競技が行われるとは限らない。
二日間かけてバルーンフェスティバル一つじゃ寂しい。
ここで結論を出す。
そうだ、長崎へ行こう。
午後の部を諦めて長崎に行って明日に賭ける。
うまくいけば長崎観光もでき、翌日バルーンフェスティバルも楽しめる。
次の瞬間、僕はもう走り出していた。
長崎市まで100kmもないから余裕だね!(感覚麻痺)
長崎県に入る。
佐賀から長崎への道は車も少なく走りやすかった。
海沿いなんかは追い風の影響もあり平均35km前後で巡行。
この旅で最も平均時速の早い区間であった。
5000兆いいね欲しい!!!
なんやかんやで諫早市到着!
一体全体どこが眼鏡なのか。
長崎市は長崎県の隅の方に位置していて、山に囲まれているとか。
田舎道を黙々と走り続けること数時間・・・
長崎市に到着した・・・!
最高地点が市の境になっていたと思う。
奥に見えるのがたぶん市街。
海沿いはもう走り飽きたと思っていたけどここはすごい楽しかった。
市街に着くまでにもう少し上る。
謎の青い信号。
続く。