ツール・ド・西日本part4【山口〜福岡】
どうも、くろきちです。
ツール・ド・西日本part4です。
part3はこちら。
目が覚めると、
そこに広がる一面の知らない天井。
始まった頃は、知らない天井と走らなければならない現実に絶望していた。
しかし今ではもう慣れたものだ。
一瞬で状況を理解し、スムーズに料金を払い出発の準備を整える。
満喫を出る際におじいさんに声をかけられ、応援してもらった。
今日も一日頑張れそうだ。
本州最西端の町、下関を目指す。
到着する。
道中は特にトラブルもなければ経由地もなく、黙々と走り続けた。
向こう岸が福岡県北九州市、つまり九州である。近い。
愛媛と広島を結ぶしまなみ海道は約80kmくらいあったのに対し、これは1km程度だ。
短いと思ったらどうやら川のようだ。(大嘘)
みもすそ川(本物)
観光しつつ周辺観光案内を見る。
『角島大橋』の文字を見つける。
行かない理由はいくらでも思いつく。
時間もお金も体力もない。なにより曇りである。
目的からわざわざ遠ざかってまで行く価値があるのか。
行ったところで無駄足だったときに失うものを考える。
諦めようと思ったが、立ち止まって、逆に行く理由を考えてみる。
行かなかったことへの後悔よりも行ったことへの後悔の方が小さい、僕はそういうタイプだ。
もう一度こんな辺鄙な本州最西端の町を訪れるだろうか、いや、訪れない。(反語)
行くしかない、、
決断すれば早いもので、頭をフル回転させて計算する。
日が落ちる時刻、滞在したい時間から逆算して到着すべき時間を決める。
目的地までの距離を調べ、時速何kmで走ればその時間に間に合うのか。
導き出された答えは輪行であった。
スイーッ
当初は二回しか予定していなかった輪行も、これで四度目だ。
輪行にも慣れたもので最初に比べて上手くなった気がする。
電車に乗り、数分で眠りについた。というよりもむしろ気を失った。
到着~
最寄り駅の名前は特牛(こっとい)駅。
調べてみると『日本全国難読駅名第一位』らしい。
野良猫と戯れたところで先を急ぐ。
本来であれば今頃九州にいるはずである。
そして日の入りも刻々と迫っている。
駅から角島大橋までは山道でアップダウンが激しい。
が、電車の中で爆睡していたので体力は回復している。
信号も少なく車もほとんど通らないのでかなり走りやすい。
一時間ほど走ったところで角島大橋に到着する。
圧 倒 的 大 勝 利
はい、インスタ映え()
橋はこんな感じで車道しかない。
全長が1,780mもあるから歩いて渡る人がいないのかな、歩道がない。
平日の夕方ということもあり観光客もそれほど多くなかったので、自転車で渡ることに。
角島側から。
角島大橋は両側に海が広がっていて走っていて気持ちよかった。
来てよかった。
この瞬間が『ツール・ド・西日本』のピークかもしれないとまで感じる。
それくらい綺麗な景色で圧倒されてしまった。
しかし、大幅なタイムロスをしたことには変わりない。
どうにかこの日のうちに九州に入り宿泊したい。
今まで一つ都道府県に一日滞在したことがなく、これが自分の中で一つのルールになっていた。
急いで下関と門司(福岡県)をつなぐ関門トンネルを目指す。
下関市街に着いたのは19時過ぎであった。
ちょっとした観光を終え、いざ関門トンネルへ。
入り口はかなりカジュアル。
料金は20円。
人は無料だけど、自転車と原付は20円らしい。
エレベーターは重厚なイメージ。
広めの内部。
トンネル内部。
トンネル内部は主にランニングやお散歩スポットになっていて、多くの人々に利用されていて驚いた。
たしかに距離もわかりやすいし、天候の影響を受けない、車や信号もない。そして無料。流行るわけだ。
そしてついに九州に入る。
ずっと撮りたいと思っていた写真だったので感動した。
海底なう。
ほんの数分でゴール。
心なしか、僕のロードバイクも誇らしげである。
いつもより1割増しでかっこいい。
なんとか目標の九州入りは果たせたので市街の満喫へ向かう。
九州に入って浮かれていたら落車した。
失意の中で満喫に到着。再び気を失った。
続く。